八木和彦 Gallery

作品集「郷愁 ―こころのふるさとを求めて―」

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夜の風景 ―闇と光のなつかしさ―

  • 夕暮れ 眉山の桜
  • 眉山の夜桜Ⅰ
  • 眉山の夜桜Ⅱ
  • 眉山の夜桜Ⅲ
  • 眉山の夜桜Ⅳ
  • 夏祭りの夜店Ⅰ
  • 夏祭りの夜店Ⅱ
  • 夏祭りの夜店Ⅲ
  • 祭の晩
  • 月夜 野良犬
  • 路地裏の店
  • 一隅(蘭)
  • 見送り

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夕暮れ 眉山の桜

桜の花咲く夜の眉山びざん(徳島市の中心部にある小高い山)は、
いつも私になつかしさを感じさせる場所です。
山道に沿って咲いている桜を
素朴な裸電球がぼんやりと照らし出し、
そこはまるで夢のような景色になります。
これは夕闇迫る頃を描いたものです。

  • 1996~1998
  • アクリル・キャンバス
  • 72.7×90.9 cm

夕暮れ 眉山の桜

眉山の夜桜Ⅰ

桟敷の店の暖かな光、
宴会をする人影、
道行く人影も、
心の奥にある大切な何かを
蘇らせてくれるようです。
残念ながら1999年を最後に、
この場所のお店はなくなりましたが、
10年間、桜の咲く頃になると
毎夜のようにこの場所に出かけて
絵を描きました。

  • 2004
  • アクリル・キャンバス
  • 72.7×90.9 cm

眉山の夜桜Ⅰ

眉山の夜桜Ⅱ

眉山の花見散策コースは、
山の中腹、尾根づたいの道です。
地形は結構複雑で、
神秘を感じさせる場所でもあります。
これは前頁の作品の場所を、
違う尾根から眺めた景色です。
あかりに照らされて
おぼろに浮かび上がる桜と、
そこにうごめく人影 …
決して表現し尽くされることはない美しさです。

  • 1992~1994
  • 水彩,色鉛筆,クレヨン・紙
  • 24.8×16.9 cm

眉山の夜桜Ⅱ

眉山の夜桜Ⅲ

Ⅱの場所からすぐ、
下に向かって石段が続いており、
見下ろすとこんな景色です。
おぼろな、春の夢です。

  • 1995~1996
  • 水彩,色鉛筆,クレヨン・紙
  • 23.1×6.5 cm

眉山の夜桜Ⅲ

眉山の夜桜Ⅳ

眉山花見散策コースの一方の端には、
徳島名物、創業300年といわれる
「滝の焼餅」のお店があります。
幼い頃、
祖父によくそのお店に連れて行ってもらいました。
確か夕方、
花見桟敷の店の前も通りかかったような記憶があります。
或いは、夢かもしれません。

  • 1992~2009
  • 水彩,クレヨン,パステル・紙
  • 25.6×18.1 cm

眉山の夜桜Ⅳ

夏祭りの夜店Ⅰ

近所の八坂神社、祇園さんの夏祭りです。
現代のお祭りですが、
裸電球に照らされて浮かび上がる人と露店、
その光と影の入り乱れる景色には、
とてもなつかしいものを感じます。
もう20年以上も取り組んでいるモチーフです。

  • 1997~2003
  • アクリル・キャンバス
  • 72.7×90.9 cm

夏祭りの夜店Ⅰ

夏祭りの夜店Ⅱ

夜の露店は本当に美しいと思います。
光と影と色彩の洪水が、
この世ならぬ世界へと誘います。
それを味わいたいがため、
夏祭りの一週間は毎日のように通います。
けれどもその美しさは、
表現し尽くされるものではありません。

  • 2002~2003
  • 水彩,クレヨン,アクリル・紙
  • 10.7×14.1 cm

夏祭りの夜店Ⅱ

夏祭りの夜店Ⅲ

夏祭りの一週間、
私が毎日のように通うためか、
私の子どもたちも
大のお祭り好きになってしまいました。
家族で一緒に行った、
大切な思い出の一コマです。

  • 2008~2009
  • 水彩,色鉛筆,パステル・紙
  • 19.7×14.6 cm

夏祭りの夜店Ⅲ

祭の晩

祭の晩は不思議です。
神社の木の間の向こうに、五色の提灯が見え隠れし、
その向こうはもう別世界です。
ほの暗い闇にはお祭りから帰っていく家族連れ。
古いアパートの二階からそれを眺める人々の影が美しい。
また時々車のヘッドライトに人影が浮かぶのもおもしろいです。
画面中央は徳島大学歯学部の近代的な建物ですが、
これらすべてを月の光が優しく包み込んでいて、
何とも言えない景色でした。

  • 1993~2003
  • 水彩,色鉛筆・紙
  • 36.2×23.5 cm

祭の晩

月夜 野良犬

以前、眉山の麓にある小さな住宅に
住んでいたことがありました。
これはその付近の、
夜の風景です。

  • 1994~1997
  • 水彩,クレヨン・紙
  • 23.1×7.2 cm

月夜 野良犬

路地裏の店

私は1959年、昭和34年生まれですから、
高度成長期以前の世界を知っている
最後の世代とも言えるでしょう。
幼い頃なので、おぼろな記憶の時代ですが、
だからこそ強い印象が残っています。
それはなんとものどかでなつかしい印象です。
私たちは物心ついてから、
そのなつかしいものたちを
失い続けてきた世代であるとも言えます。
だから一層、消えゆくものたちに対する愛着の念を
持つのかもしれません。

これは近くの町の風景ですが、
絵を描き始めて間もなく、
この八百屋さんも閉められました。

  • 1993~2008
  • 水彩,パステル・紙
  • 20.0×35.7 cm

路地裏の店

一隅(蘭)

妻の実家を訪ねたとき、
帰り際に蘭の置かれた玄関の一隅に心惹かれ、
それから何日か通って描かせてもらいました。
夜のあかりが、
磨り硝子に透けて玄妙な翳りをつくり出し、
花の色をさらに美しく見せていました。
このように、
伝統的な日本家屋には美しい闇があって、
深い感性と夢を育んでくれたものでした。

  • 1991
  • 水彩,色鉛筆・紙
  • 25.2×16.4 cm

一隅(蘭)

見送り

私の妻です。
結婚の前年、
妻の実家からの帰りに、
見送ってくれたときの印象です。

  • 1992~1993
  • 水彩,色鉛筆・紙
  • 24.8×16.5 cm

見送り

作品集「郷愁 ―こころのふるさとを求めて―」

  • 1. 思い出Ⅰ ―永遠への憧れ―ギャラリーへ
  • 2. 夜の風景 ―闇と光のなつかしさ―ギャラリーへ
  • 3. 身近な人・物・風景 ―日常に潜む郷愁―ギャラリーへ
  • 4. 夢 ―異世界への郷愁―ギャラリーへ
  • 5. 宮沢賢治の世界ギャラリーへ
  • 6. 永遠 ―「時間を超える」ということ―ギャラリーへ
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